2002-10-11

日本ハンザ史研究会会報 第1号

設立総会および第一回研究会報告

2002年9月28日(土)に日本ハンザ史研究会設立総会及び第1回研究会が、中央大学理工学部キャンパスにて開催されました。幸いにも、本研究会の趣旨に多数の皆様からご賛同をいただき、ハンザ史をはじめ、ロシア史、北欧史、フランドル史などを専門とする41名の方々に、入会していただきました。設立総会及び第一回研究会には、会員の半数にあたる20名の参加者が全国から集い(北は北海道、南は九州)、盛況の内に会を発足することができました。この場を借りて、当日の参加者及び本研究会の発足にお力添えをいただいた皆様に御礼申し上げます。

設立総会

  • 挨拶:高橋理(立正大学文学部)
  • これまでの経緯と設立の趣意:斯波照雄(中央大学商学部)

当日配付された趣意書を添付いたしました。宜しければご覧下さい。

決議内容
  • 会長および事務局の選出
  • ドイツのHansischer GeschichtsvereinHGV)に本研究会の設立を報告する。(HGVのホームページ:http://www.HansischerGeschichtsverein.de/
  • 本研究会の会員は、ハンザとそれに関わる都市や地域の研究者とし、入会の門戸を広く開放する。
  • 会員名簿を作成し、会員に配布する。
  • 会費については、当分の間徴収しない。
  • 会報や論文集の発行、科研費など助成金の申請については、今後の課題とする。
  • 研究会は年一回開催し、報告者は二名を基本とする。当分の間、開催場所は東京とする。
  • 通信業務は、費用節約のため、E-Mailを活用する。将来的にはホームページの開設も行う。
会長・事務局

設立総会では、発起人の一人である高橋理(立正大学文学部)を会長に選出し、事務局を中央大学商学部の斯波研究室に置き、斯波照雄・柏倉知秀(徳山高専)・小野寺利行(日本学術振興会)の三名で事務を行うことになりました。

名簿の作成

会員名簿の作成にあたっては、入会時、ハガキに記載していただいた項目(名前、所属、連絡先住所・電話番号、メールアドレス)を掲載する予定です。項目の非開示(電話番号など)、所属や連絡先の変更(連絡先を自宅住所から職場住所に変更など)などがありましたら、事務局の柏倉までお知らせください。

第二回研究会

第二回研究会は来年の6月28日(土)に東京で開催される予定です。時間・会場・報告者などは未定です。報告をご希望の方は、2003年1月31日までに、事務局の斯波にお申し出いただきますようお願い申し上げます。なお、報告者の都合によって7月5日(土)または10月下旬に開催日を変更する場合もありますので、ご了承下さい。また、研究会の開催日や開催方法についてご意見のある方は、事務局の斯波までご連絡ください。今後の参考にさせていただきます。

研究会以外の今後の活動

代表的なハンザ史の通史であるドランジェの著作の翻訳作業を行います。参加を希望される方は、事務局の柏倉までご連絡下さい。

  • 底本:Philippe Dollinger, La Hanse (XIIe-XVIIe siècles), Paris, 1964.
  • 独訳:Die Hanse, 5. erweiterte Aufl., Stuttgart 1998.

第一回研究会

  • 報告者:高橋理(立正大学文学部)
  • 論題:フィンチャルの聖ゴドリクと中世ヨーロッパの「商業革命」

会長の高橋理が、12世紀の聖人伝に記された商人の商業活動について報告を行い、活発な質疑応答が行われました。なお、研究会の欠席者でレジュメを希望される方は、事務局の柏倉までご連絡下さい。折り返し、郵送させていただきます。

今後の活動についての提案

設立総会後、中低ドイツ語(中世低地ドイツ語)史料講読会の設置が提案されました。関心のある方は、事務局の小野寺までご連絡ください。

日本ハンザ史研究会の運営にあたり、今後とも皆様の御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。また、上記以外の件で、今後の活動について何かご意見・ご質問・ご要望等があれば、事務局までご連絡下さい。